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2019年ミナマタ現地調査

  • 2019.08.25
    8月24日から25日にかけて、第37回ミナマタ現地調査が行われました。
    1日目は、水俣市内の視察を実施し、①チッソ正門前、②チッソの汚染水排水溝の一つである百間排水溝、③水俣湾内海底の水銀を含むヘドロを埋め立て築かれた親水護岸、④百間排水溝と同じくチッソが汚染水を排水した丸島排水溝、⑤チッソが無処理で流していたカーバイト残渣を埋め立ててつくられた八幡プール、⑥八幡プールや水俣川、不知火海を一望できる大崎鼻公園を、それぞれ見て回りました。参加者たちは、各所を直接目で見て被害の広がりを実感していました。
    2日目は、高尾野農村環境改善センターにおいて全体集会が開催され、約680名が結集しました。
    集会において、園田昭人弁護団長が裁判の現状報告をし、判決に向けて世論の支持と政治への働きかけが必要であると訴え、森正直原告団長が、「必ず勝つために原告団が先頭に立ってたたかう」との決意を表明しました。また、阿久根の濵﨑エミ子さんが、夫とともに歩んできた被害体験を涙ながらに語り、「こんな悲劇は私たちだけで十分」「こんなことが二度と起こらない国にしていくために最後までがんばりたい」と訴えました。
    最後に、「すべての水俣病被害者救済を求める国民的な共同闘争を心から呼びかける2019年ミナマタ現地調査アピール」を、参加者一同で確認しました。

水俣病不知火患者会