「終わらない水俣病の課題を考える院内集会」が水俣病不知火患者会、水俣病被害者互助会らの呼びかけで行われました。
会社法改正に関連して、チッソの子会社JNC株式譲渡を容易にする修正法案が参議院にかかる中、未救済の被害者が多数取り残されており、水俣病被害者の救済がまったく終わっていないことを踏まえて、未救済被害者救済等の今後の水俣病の課題について考える院内集会でした。
(院内集会の様子)
ご出席いただいた議員の先生方は、
石崎徹(衆・自民・新潟)
大島九州男(参・民主)
菊田真紀子(衆・民主・新潟)
近藤昭一(衆・民主)
仁比聡平(参・共産)
野間健(衆・無所属・鹿児島)
吉田忠智(参・社民)
でした。(敬称略、五十音順)
秘書の代理でご参加いただいた先生方は、
赤嶺政賢(衆・共産)
阿部知子(衆・無所属)
市田忠義(参・共産)
糸数慶子(参・無所属)
川田龍平(参・結い)
辻元清美(衆・民主)
福島瑞穂(参・社民)
福山哲郎(参・民主)
吉川元(衆・社民)
でした。(敬称略、五十音順)
社民党政策審議会事務局の中内玲様にもご参加いただきました。
大島九州男先生からは、水俣病問題が未だに終わっておらず、引き続き国会議員が水俣病問題に取り組んでいくために、超党派の国会議員の連絡会の結成を準備しているとのご発言がありました。
(大島九州男先生)
集会では、
「チッソによる子会社株式譲渡の問題点~未救済被害者の立場から」(ノーモア・ミナマタ第2次訴訟弁護団 弁護士 菅一雄)
「新潟水俣病の現状と課題」(新潟水俣病共闘会議事務局長 高野秀男さん)
「水俣病不知火患者会からの報告」(ノーモア・ミナマタ第2次訟原告団長 飯尾正二、同原告 山本サト子)
「水俣病被害者互助会からの報告」(水俣病被害者互助会事務局長 谷洋一さん)
という報告がありました。
当弁護団の菅一雄弁護士は、報告の中で、「すべての加害者がすべての被害者へ補償救済する責任がある」という大原則に立つべきこと、今後チッソによる子会社JNCの株式譲渡に関しては環境大臣の事前承認(水俣病特措法12条1項)における環境大臣の責任論が重要になることを指摘しました。
報告の際に配布したレジュメは、下記リンクに掲載してあります。ご参照ください。
(ノーモア・ミナマタ第2次訴訟原告からの報告)
『「終わらない水俣病問題を考える院内集会」で報告してきました。』(熊本の弁護士菅一雄のブログ)へのリンク