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2017年ミナマタ現地調査(2日目)

  • 2017.08.27
    2017年ミナマタ現地調査2日目には、つなぎ文化センターにて全体会を行いました。


    (1)開会挨拶
     水俣病不知火患者会の大石会長の開会挨拶(岩﨑副会長による代読)の中では、すべての水俣病被害者救済の闘いは決して簡単な闘いではないこと、解決へ向けた国民的共同闘争の前進が今求められていることなどが述べられました。

    (2)来賓挨拶
     松岡勝氏(日本共産党熊本県議会書記長)及び今泉克己氏(社会民主党熊本県連合幹事長)からご挨拶をいただきました。
     松岡氏からは、全ての被害者救済のためにこの裁判は絶対に勝たなければならない、健康調査を実施しない国の責任は厳しく問われるべきである、との御言葉をいただき、また、今泉氏からは、現地調査などの取り組みをしながら闘いを続ける一同を前に、改めて連帯し頑張っていかねばとの思いを強くしている、一枚岩の団結で共に頑張っていきましょう、との連帯のご挨拶をいただきました。

    (3)各地からの連帯挨拶
     九州現地調査団(東京)、新潟訴訟原告団、近畿訴訟弁護団から、各地の訴訟の報告と連帯の挨拶がなされました。

    (各地からの連帯挨拶)



    (4)基調報告
     水俣病不知火患者会の元島市朗事務局長による基調報告では、本年7月に亡くなられた被害者の声が冒頭で紹介されました。そして、裁判の歴史と被害の全容解明の取り組み及び到達点についての報告がなされ、先人の成果と教訓を引き継ぎ最終解決に向けて、責任と自負を持って闘いを遂げたいとの決意が表明されました。

    (5)弁護団報告
     園田昭人弁護団長による報告では、曝露が最大の争点であること、裁判の勝利のためには被害の証明と世論の支持が必要不可欠であることなどが報告され、公害の原点である水俣病の問題解決が公害の根絶につながることを訴えかけていく必要があると述べられました。

    (園田昭人弁護団長による報告)



    (6)被害の訴え
     上天草市姫戸町の女性、及び、伊佐市の男性の2名が、被害の訴えをしました。
     姫戸町の女性は、水俣病の症状のために旅館の経営をやめざるを得なかったこと、8~9回も流産を繰り返したこと、周りに迷惑をかけたくないとの思いがあって症状のことを誰にも話せなかったことなどを語りました。
     伊佐市の男性は、からすまがりや手足のふるえなどの症状に悩まされてきたこと、行商人である叔父の持ってきた魚が水俣病の原因だと知り大きなショックを受けたことなどを語りました。


     全体会の最後には、集会宣言を確認し、団結ガンバローにて集会が締め括られました。



水俣病不知火患者会