ホーム > トピックス一覧 > 第21回弁論期日(熊本)

第21回弁論期日(熊本)

  • 2017.07.07
    本日、熊本訴訟第21回弁論期日が開かれました。
    弁論に先立つ門前集会では、森正直原告団長、寺内大介弁護団事務局長の挨拶のあと、熊本県民主医療機関連合会事務局長・木原望氏から連帯のご挨拶をいただきました。

    (連帯の挨拶をする木原氏の様子)



    弁論期日では、弁論期日では、原告らが、水俣病の病像に関する3つの準備書面を陳述しました。
    これらの書面では、被告らが主張する水俣病の病像論が誤っていて、私たち原告が主張する疫学的知見に支えられた水俣病の病像が正しいこと、共通診断書を作成した医師の診断方法が正しいことなどを医学的根拠に照らして主張しました。

    また、第11陣原告で鹿児島県伊佐市在住の大塚直熊さんがこれまでの暮らしの様子や被害の苦しさを裁判官の前で意見陳述をしました。
    大塚さんは、小さいころから不知火海から遠く離れた山間部である伊佐市菱刈町に住んでいましたが、国鉄山野線に乗って行商人が毎日、水俣から魚を売りに来ていたことを具体的に述べました。

    進行協議期日のあと、報告集会が開かれました。

    報告集会では、園田昭人弁護団長が「今になって、水俣病とはなんぞや?ということについて議論しているが、これは裁判所に現地の医師の言うことが正しいと納得してもらうためにやっている。
    今原告の力が試されている。国のやり方は、長引かせてやる気をなくさせる方法だ。それに屈しないようにがんばりましょう」と述べました。

水俣病不知火患者会