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第42回全国公害被害者総行動

  • 2017.06.08
    6月7日から8日にかけて,第42回全国公害被害者総行動デーが開催されました。
    全国公害被害者総行動は,財界がオイルショックに乗じて「公害は終わった」というキャンペーンをはじめたことに対して,全国の公害患者たちが連帯して乗り越えようと,昭和51年に,82団体,1200名にのぼる参加者が 東京に集まり,交流会や集会,省庁一斉要請行動をおこなったことがはじまりです。
    その後も毎年6月の環境週間に「全国公害被害者総行動デー」が行われ,公害被害者と政府が直接協議する貴重な機会となっています。
    ノーモア・ミナマタ第2次訴訟からも,熊本,新潟,近畿,東京の原告,支援,弁護団が参加し,環境大臣交渉,デモ行進,環境省交渉,決起集会,チッソ本社前宣伝行動に参加しました。

    1日目の環境省交渉では,環境省の特殊疾病対策室長から「水俣病は終わっていない」との認識を示されたものの,健康調査の実施など水俣病全面解決に向けた前向きな発言は最後までありませんでした。

    2日目には,加害企業であるチッソに交渉を申し入れていましたが,昨年に引き続きチッソは交渉を拒否しました。チッソ本社前で,原告が代わる代わる水俣病の症状の苦しみを訴え,道行く人にビラを配布しました。多くの人に水俣病は終わっていないという現実を伝えることができたのではないでしょうか。



水俣病不知火患者会