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「水俣病被害者・支援者連絡会」の発足

  • 2017.03.25
    本日、水俣市公民館で「水俣病被害者・支援者連絡会」の結成総会が開かれ、同連絡会が発足しました。
    この連絡会は、昨年、水俣病公式確認60年に合わせて各被害者団体により結成された「水俣病公式確認60年実行委員会」が発展的に解散、再編成したもので、水俣病不知火患者会をはじめ、熊本県内外
    の被害者団体や市民グループなど計27団体が結集しています。そのほか、10人が個人加盟し、4団体が賛同しています。
    これまで、これほど多数の水俣病の問題に取り組む団体が結集した組織はなく、各団体は独自の活動をしてきましたが、今後はより多くの団体や支援者が協力して水俣病の全容解明や被害者支援等に取り組むようになることが期待されます。
    総会では、「山積する課題を連携して解決していきましょう」という設立趣旨の説明がなされ、上村好男氏(水俣病互助会会長)が代表に選出されました。
    総会にあわせて開催されたシンポジウムでは、藤野糺医師(公害をなくする県民会議医師団団長、水俣協立病院名誉院長)が「不知火海沿岸における被害のひろがり」と題して記念講演を行いました。藤野医師は、「被害は(国の救済対象地域にとどまらず)八代海沿岸や山間部にも広がっている」「水俣病被害が不知火海沿岸でどう広がったのか解明されていない」ことを指摘し、水俣芦北から転出した人々や魚介類の流通ルートを含めて不知火海沿岸一帯の健康調査が必要であると強調しました。

水俣病不知火患者会