平成28年6月1日(水)から2日(木)にかけて,第41回全国公害被害者総行動が開催されました。
全国公害被害者総行動とは,毎年,全国各地の公害被害者団体や市民団体が東京に集結して,政府や加害企業等と直接,交渉や要請をし,公害被害者救済と公害根絶のために行われる運動です。
当弁護団・原告団,水俣病不知火患者会の行動日程は次のとおりでした。
チッソは,前回に引き続き,今回も水俣病被害者との交渉を拒否しました。
(丸川環境大臣と握手する大石利生水俣病不知火患者会会長)
6月1日(水)
・環境大臣交渉
交渉団体による要請及び公害被害者による被害の訴えがまず行われ,その後環境大臣の答弁が行われました。
・デモ行進(於:霞門~日比谷公園)
公害被害者救済と公害根絶を訴え,力強くシュプレヒコールをあげて行進しました。
・環境省交渉
ノーモア・ミナマタ第2次新潟訴訟原告団・弁護団,新潟水俣病阿賀野患者会等とともに,環境省環境保健部特殊疾病対策室室長を筆頭にした環境省職員4名との間で,水俣病解決に向けた交渉を行いました。
・総決起集会(於:ニッショーホール)
冒頭に熊本地震の報告と被災者への黙とうがなされ,その後各公害被害者団体や市民団体が現状を報告しあいました。
(デモ行進の様子)
6月2日(木)
・チッソ本社前宣伝行動
早朝からチッソ本社前でビラ配りをしながら,被害者が通行する人々に対して自らの被害の苦しみを訴えました。
その後,チッソ本社に赴き,交渉拒否に対する抗議行動を行いました。
・国会議員要請
国会議員に対して,水俣病の被害の苦しみを訴え,支援を呼びかける活動を行いました。
・まとめの行動
各公害被害者団体や市民団体が,この日の活動の報告をし,最後は団結ガンバローで締めくくりました。
水俣病不知火患者会からは森正直副会長が挨拶しました。
(総決起集会の様子)